この記事のポイント
- ローレルアイ千代田淡路町の成約価格中央値は9,680万円・坪682万円(直近3年の集計)
- クレイシア神田淡路町は2017年築・45戸の投資向け。1K中心で価格帯・利回りの前提が異なる
- 掲載事例では南東向き・高層階の坪単価が高めで、同じ棟でも住戸で数百万円単位の差が出る
- 表面利回りは管理費・修繕積立金・税金を含まない数値。実質の手残りは別途試算が必要
- 民間サイトの価格は売り出しベースを含む参考値。複数社の査定と公的データで裏を取る
所有している部屋は、今売るといくらになるのか。数字が見えないまま「そのうち考えよう」と先送りにしている方も少なくありません。本記事では、ローレルアイ千代田淡路町とクレイシア神田淡路町の資産価値を、売却時に見込まれる市場価格(中古としての売買相場)という意味で扱います。固定資産税評価額や相続税評価額とは別の数字である点にご注意ください。直近の売買価格帯と坪単価をまず確認し、賃料水準と利回りの考え方を整理したうえで、千代田区・神田淡路町エリアの相場のなかでどの位置にあるのかを見ていきます。査定前に揃えておきたい情報と売却の進め方も、公表データをもとに具体的に整理します。
ローレルアイ千代田淡路町とクレイシア神田淡路町とは、東京都千代田区の神田淡路町周辺にある分譲マンションの名称です。都心での住まいや不動産情報を調べる際に、比較される物件です。
ローレルアイ千代田淡路町は今売るといくらになるか
直近の坪単価は約550万〜860万円台で推移しており、南東向き・高層階ほど高値が付きやすい傾向です。
直近の売買価格帯と坪単価の目安
ローレルアイ千代田淡路町の中古売買価格は、専有37.79㎡台で6,280万円前後、専有50㎡前後の1LDKで1億円を超える水準まで幅があります。2025年12月時点の販売履歴では、13階・1LDK・50㎡・南東向きが1億3,000万円、坪単価にすると859.5万円という事例が確認できました。一方で2024年4月には12階・1LDK・37.8㎡・北西向きが6,280万円、坪単価549.3万円まで下がっています。同じ物件内でも、階数・向き・面積の違いによって坪単価に300万円以上の差が生まれているのです。
民間の売買データベースが集計した坪単価は682万円という水準も示されており、千代田区全体の目安とされる511万円/坪を上回っています。㎡単価で見ると、区内平均の169.9万円に対し、本物件は165.9万〜259.9万円と、区平均と同程度から上回る幅のある水準です。これらはいずれも売り出し・成約情報をもとにした民間集計値で、実際の成約価格を保証するものではありません。所有する住戸がどの価格帯に位置するかを確かめるには、階数・向き・面積を踏まえたうえで複数の情報源を見比べる作業が必要です。
中古マンション価格推移から見る売り時の判断材料
坪単価の推移を見ると、同物件では3〜6年前の水準である447万円/坪から直近の682万円/坪まで上昇してきた局面がありました。同じ17階・1LDK・50㎡・南東向きの住戸でも、2024年後半にかけて坪単価は653万円台から792万円台へ上昇し、その後765万円台まで戻しています。短期間で数十万円単位の坪単価が動くということは、売却するタイミング次第で手取り額が大きく変わるということです。
国土交通省が公表する全国のマンション(区分所有)価格指数は、2010年平均を100として令和7年9月分で222.2、令和7年12月分では225.1まで上昇しました。これは全国平均の指数であり、個別の住戸や淡路町エリアの値動きとそのまま一致するわけではありません。全国指数が上昇局面にあるからといって、自分の部屋も同じように値上がりしているとは限らないのです。売り時を判断する材料として全国指数の流れは頭に入れつつ、実際に確認すべきは同じ建物・近い間取りの直近の成約事例です。
ローレルアイ千代田淡路町の物件概要と資産価値を左右する基本スペック
資産性の判断は所在地・築年数・総戸数・構造という基本スペックの把握から始まります。
所在地・築年数・総戸数・構造
ローレルアイ千代田淡路町は、東京都千代田区神田小川町1丁目11番14号に位置するマンションです。東京メトロ丸ノ内線「淡路町」、都営新宿線「小川町」、千代田線「新御茶ノ水」の3駅3路線がいずれも徒歩2分圏内にあり、複数の路線を使い分けられる立地です。竣工は2010年12月で、記事執筆時点の2026年8月では築15年にあたります。構造は鉄筋コンクリート造(RC造)、地上19階・地下1階建てで、総戸数は88戸です。事業主は近鉄不動産株式会社、施工は佐藤工業株式会社が担当しました。
築15年という数字だけを見ると、そろそろ資産価値が落ちる時期ではと不安になる方もいるはずです。ただ、マンションの資産性は築年数だけで決まるものではなく、構造の堅牢さや管理体制、立地の希少性が組み合わさって評価されます。総戸数は88戸です。用途地域は商業地域、敷地権利は所有権で、管理形態は通勤(日勤)による委託管理です。これらは売却査定の際に不動産会社が確認する主要な項目です。事前に整理しておけば、査定の依頼から回答までの流れが早く進みます。
間取り・専有面積のラインナップ
公開されている物件情報では、専有面積37.79平方メートルから53.88平方メートルの住戸が確認できます。実際の取引事例を見ると、37.79平方メートルの1LDKや1SLDK、39.64平方メートルの1LDK、50平方メートル前後の1LDK、53.88平方メートルの2LDKなど、中小規模の住戸が取引の中心です。単身者やDINKS世帯を主な想定顧客とするラインナップと考えられます。
この面積帯の構成は、資産価値を考えるうえで無視できません。50平方メートル前後のコンパクトな1LDKは、賃貸需要・購入需要の双方が厚い層に刺さりやすく、売却時にも買主候補を見つけやすい住戸です。一方でファミリー向けの広めの住戸は取引事例そのものが少なく、相場を見極めにくいというのが実情です。所有している住戸の面積・間取りが、マンション全体でどの位置づけにあるかを把握しておくと、後の章で扱う価格推移の読み解きや査定依頼の際にも役立ちます。設備面では床暖房やミストサウナ付き浴室、宅配ボックスなど、分譲時としては充実した仕様が採用されており、間取りの魅力を支えています。
売買価格の推移とデータで見る値動きの傾向
同じ物件でも階数・向き・時期で坪単価は大きく変わるため、複数時点の実例で比較するのが安全です。
過去の販売履歴に見る価格帯の変化
ローレルアイ千代田淡路町の販売履歴をたどると、2024年から2025年にかけて坪単価が段階的に切り上がっている様子が見えます。2024年2月に11階・1LDK・39.64㎡が6,580万円(坪548.7万円)で取引された事例があり、その後2024年8月には3階・2LDK・53.9㎡が1億980万円(坪673.6万円)まで上昇しました。さらに直近では2025年12月に13階・1LDK・50㎡が1億3,000万円、坪単価859.5万円という水準に達しています。
直近の成約価格は数年前の水準から大きく上昇していますが、成約件数は多くはなく、時期や住戸条件によって振れ幅がある点は踏まえておきたいところです。値上がりが続いているからといって、すべての住戸が同じペースで値上がりしているわけではありません。
階数・間取り・方角別の価格差
同じマンション内でも、掲載事例では階数・間取り・方角によって坪単価に差が見られます。南東向きで高層階の1LDK・50㎡は坪650万〜860万円台という水準が目立つ一方、北向き・北西向きの39.64㎡や37.8㎡の1LDKは坪548万〜549万円台にとどまる例が複数見られます。ただし、事例数や時期、住戸条件が異なるため、方角や階数だけが価格差の原因とは断定できません。
間取り別の中央値を見ると、1LDKと1SLDKでは坪単価に差がありますが、これは直近15年分の成約を含む集計のため、前述の直近の相場感とは水準が異なる点に留意が必要です。売却を検討する際は、自室の階数・向き・面積が過去にどの価格帯で取引されているかを個別に確認することが欠かせません。
坪単価の推移から読み解く傾向
坪単価の推移を時系列で追うと、前述の通り右肩上がりの傾向がうかがえます。もっとも、これは民間サイトが集計した過去の売り出し・成約情報に基づく参考値であり、実際の成約価格を保証するものではない点には注意が必要です。
国土交通省の不動産価格指数でも、全国のマンション(区分所有)指数は上昇基調が続いています。ただしこれは全国平均の指数であり、千代田区・神田淡路町という個別エリアの値動きと必ずしも一致するとは限りません。全国指数が上がっているからといって自室の価格も同じ幅で上がっているとは限らず、あくまで市況の追い風を測る目安として捉えるのが実務的な向き合い方です。
賃貸に出す場合の家賃相場と利回りの考え方
表面利回りはおおむね2%台後半が目安で、経費や空室期間を差し引くと手取りはさらに下がります。
賃料推移と募集家賃の目安
ローレルアイ千代田淡路町の賃料は、直近3年の成約データで中央値24.3万円、専有50.0㎡が中心となっています。間取り別に見ると、1LDKが17.7万円、1SLDKが22.8万円、2LDKが25.3万円と、部屋の広さに応じて段階的に上がっていく構成です。募集開始から成約までの期間は中央値13日と短く、賃貸としての回転は悪くない印象を受けます。
実際の掲載履歴でも、10階の1LDK・50㎡が月24万円、18階のワンルーム・50㎡が月24万〜25万円で募集されていました。坪単価に換算した推定賃料相場は、1坪あたり約16,823円という数値も出ています。表面利回りは、同じ間取りで比較すると2.34%、㎡単価ベースでは2.90%という水準です。この数字は管理費・修繕積立金・固定資産税・空室期間などを差し引く前のものなので、実際の手取り利回りはこれより低くなる点は押さえておきたいところです。
管理費は月額404円/㎡で、千代田区内の築10〜20年帯の相場318円/㎡より高めに設定されています。賃貸に出す場合、この管理費の水準が家賃設定や利回り計算にじわりと効いてきますので、募集家賃を決める前に一度、管理費・修繕積立金の負担額を含めた収支を確認しておくと安心です。
賃貸需要と入居付けのしやすさ
淡路町駅・小川町駅・新御茶ノ水駅から徒歩2分という立地の強みは、賃貸市場でも生きています。ローレルアイ千代田淡路町の成約実績は、直近3年で28件と一定の動きがあり、複数路線が使えるエリアならではの需要の厚みがうかがえます。
一方で気をつけたいのは、賃貸募集の家賃と売買時の想定利回りは別物だという点です。表面利回り2%台という数字だけを見ると物足りなく感じるかもしれません。ただ、千代田区の都心3区に近い立地では、利回りの高さより空室リスクの低さや資産の値崩れしにくさを評価して保有する投資家も少なくないようです。単身向けのコンパクトな1LDK・1SLDKは入居者の入れ替わりが起きやすい反面、成約までの期間が短い傾向にあります。そのため、募集を止めずに次の入居者へつなげやすいタイプの部屋と言えそうです。
賃貸に出すかどうかを迷っている所有者の方は、想定家賃と管理費・修繕積立金の負担、将来の積立金値上げの可能性まで含めて収支を試算してから判断するのが現実的です。数字だけを鵜呑みにせず、自分の物件の階数や向き、専有面積に近い成約事例を確認しておきましょう。その一手間が、判断の精度を上げる近道になります。
クレイシア神田淡路町との資産価値比較
築年数・総戸数・住戸タイプ・立地などを確認することが、両物件を比較する際の軸になります。

物件概要・築年数の違い
ローレルアイ千代田淡路町は2010年12月築、地上19階・地下1階建、総戸数88戸のRC造マンションです。事業主は近鉄不動産、施工は佐藤工業が担当しました。一方のクレイシア神田淡路町は2017年築(資料により9月・11月と表記に幅があります)で、総戸数は45戸前後(一部資料では43戸表記)とされ、ローレルアイよりコンパクトな規模です。事業主はプロパティエージェント、施工は合田工務店東京本店となっています。
築年数だけを見ると、クレイシア神田淡路町のほうが7年ほど新しく、設備の劣化度合いでは有利に映るかもしれません。ただ、総戸数が半分程度と少ないため、修繕積立金を頭数で割った際の1戸あたりの負担や、将来の大規模修繕時の合意形成のしやすさは、戸数の多いローレルアイとは異なる事情を抱えることになります。所有者として資産価値を考えるなら、築年の新旧だけでなく、総戸数という管理面の背景も合わせて見ておきたいところです。両物件とも複数の民間データベースで総戸数や築年月の表記に微差が見られるため、正確な数値は登記簿や管理組合資料で確認するのが確実でしょう。
価格帯・賃料相場の比較表
民間の不動産情報サイトが集計した売り出し・成約データをもとに、両物件の価格帯の目安を整理しました。いずれも過去の掲載情報に基づく参考値であり、実際の成約価格を保証するものではない点にご留意ください。
項目 | ローレルアイ千代田淡路町 | クレイシア神田淡路町 |
築年(総戸数) | 2010年築(88戸) | 2017年築(45戸前後) |
中古価格帯の目安 | 坪単価500万円台後半〜800万円台 | 坪単価500万円前後〜700万円台 |
賃料相場の目安 | 1LDKで17万円台〜、2LDKで25万円前後 | 1Kで12万円台〜14万円台 |
同じ神田淡路町エリアでも、専有面積の構成や間取りの違いによって坪単価の見え方は変わってきます。クレイシア神田淡路町は1K・1LDK中心の小ぶりな住戸が多く、単身・投資用途の賃貸需要と相性がよい印象です。一方のローレルアイは1LDKから2LDKまで幅があり、ファミリー層の実需にも対応しやすい構成といえます。賃料帯は、住戸の専有面積や間取りなどの条件をそろえて比較する必要があります。
資産性の観点で見た共通点と相違点
両物件とも東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅から徒歩2分の立地です。ローレルアイ千代田淡路町は都営新宿線「小川町」駅、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅も徒歩2分です。
相違点としては、ローレルアイは戸数が多い分、売買・賃貸ともに市場に出る事例数が相対的に多く、価格の相場観をつかみやすい傾向があります。クレイシア神田淡路町は戸数が少ないため、同時期に出回る取引事例が限られ、査定の際は近隣の類似物件も含めた比較が欠かせません。所有目的が自己居住なら、築年の新しさとコンパクトな管理コミュニティを重視する考え方もあるでしょう。投資目的なら、取引事例の厚みで相場を把握しやすいローレルアイに分があるという見方もできます。どちらが優れているというより、戸数規模の違いが査定のしやすさと管理コストの負担構造に表れる点を押さえておくと、売却時の判断材料になります。
周辺の中古マンションと比べた資産価値の位置づけ
神田淡路町エリアの資産性は、総戸数・築年・坪単価の3点をセットで見比べると判断しやすくなります。
神田淡路町・小川町エリアの類似物件との価格比較
前述の通り、千代田区全体の坪単価の目安は511万円です。この目安と見比べることで、神田淡路町・小川町周辺の主要物件がどの位置にいるかが見えてきます。
ローレルアイ千代田淡路町は坪単価682万円です。同じ淡路町エリアのパークホームズ千代田淡路町は2018年築・175戸で坪単価653万円、プラウド千代田淡路町は2016年築・109戸で坪単価614万円と集計されています。ローレルアイより築年が新しい物件でも坪単価はやや下回っており、「新しいほど高い」とは単純には言えない実態がうかがえます。
一方、ピアース千代田淡路町は2017年築・71戸で坪単価503万円です。クレイシア神田淡路町と同じ2017年築という共通点がありながら、坪単価には差が出ています。総戸数の少なさや管理体制の違いが評価に影響している可能性もあり、築年だけを基準に近隣物件と横並びで見るのは注意したいところです。
エリア相場から見た割安感・割高感
ローレルアイ千代田淡路町の坪単価682万円は、区内の目安を大きく上回る水準です。同エリアのパークホームズ千代田淡路町、プラウド千代田淡路町と比べても高めに位置しており、割高に映るかもしれません。ただ、価格差には、駅距離や住戸条件、築年、管理状況など複数の要因が影響するため、坪単価だけから理由を特定することはできません。
なお、これらの坪単価は各棟で直近にまとまった件数がある期間の中央値です。棟ごとに集計期間や件数が異なるため、単純な優劣比較には使いにくい点は押さえておきたいところです。数値だけを切り取って「割高だから避ける」と判断するのは早計と言えます。
割安感を重視するなら、坪単価500万円台のピアース千代田淡路町のような選択肢が候補に挙がるでしょう。立地や管理状況を重視する場合も、各物件の長期修繕計画や管理状況を確認したうえで比較する必要があります。どちらを選ぶにしても、査定を依頼する際は自分の物件と近隣棟の坪単価差がどの要因によるものか、不動産会社に確認しておくと納得感のある売却価格の判断につながります。
千代田区・神田エリアの街の将来性が資産価値に与える影響
交通利便性は資産価値の土台になりますが、再開発の裏付けが薄い期待だけで将来価格を判断しないことが大切です。
神田駅・淡路町駅・小川町駅の利便性
ローレルアイ千代田淡路町は「淡路町」「小川町」「新御茶ノ水」の3駅が徒歩2分です。クレイシア神田淡路町は「淡路町」駅徒歩2分、「神田」駅徒歩6分などの交通利便性があります。
神田駅までは徒歩6〜8分、御茶ノ水駅や秋葉原駅も徒歩10分前後でカバーでき、大手町駅や神保町駅にも歩いて行ける範囲です。1本の駅だけに頼らない多路線アクセスは、勤務地が変わっても引っ越し後の生活パターンが変わっても使い勝手が落ちにくく、賃貸需要・売却需要の両面を下支えしやすい要素です。
「駅からの近さ」は査定でも重視されやすい項目です。ただ、資料によって徒歩分数の表記に差があることは、実務上覚えておきたい点でしょう。同じ淡路町駅でも「徒歩2分」から「徒歩4分」まで幅のある表記が見られるのは、算出基準がサイトごとに異なるためです。売却時には不動産会社へ確認してもらう、あるいは実際に歩いて確かめておくと、査定書の説明にも納得感が持てるはずです。
再開発動向とエリアの需要見通し
神田エリアは、司町・小川町・淡路町といった細かな町丁が入り組み、オフィスと住宅、商業施設が密に混在する成熟した市街地です。派手な大規模再開発の発表が続くタイプの街ではなく、むしろ古くからの企業や医療機関、商店が根を張っている点が特徴といえるでしょう。
具体的な再開発計画の名称やスケジュールについては、現時点で両物件の資産価値評価に直接結び付けられるだけの公的な発表は確認できていません。将来性を語る際は、確定していない開発計画を過度に期待材料にせず、今ある交通利便性や周辺環境の実態を基準に判断するのが無難です。
一方で、千代田区の人口は2025年10月1日時点で66,199人となっており、直近の国勢調査では前回調査時点から減少しています。千代田区はオフィス街としての性格が強く、住宅需要を人口動態だけで単純に測れるわけではありません。それでも、居住人口の推移は賃貸需要を見るうえでの一つの目安になります。エリアの将来性は「再開発の有無」だけでなく、こうした複数の指標を組み合わせて見ておくと判断がぶれにくくなるはずです。
売却時に押さえておきたい注意点とリスク
査定額は好条件だけで決まるものではありません。築年・管理状態・市況という3つのマイナス要因を事前に把握しておくと、後々の見通しが立てやすくなります。

築年数の経過による資産価値低下の可能性
ローレルアイ千代田淡路町は2010年12月築で築15年、クレイシア神田淡路町は2017年築で築9年前後です。一般的に築年数が進むほど中古マンションの査定額は下がりやすい傾向があるとされ、エリア集計でも築10〜15年帯より築20〜25年帯の方が賃料水準は低くなっています。とはいえ、築年数だけで一律に価値が決まるわけではありません。
構造がRC造かどうか、共用部の維持管理や耐震性能、修繕履歴といった要素が複合的に評価へ影響します。特に両物件のような都心3路線・徒歩2分圏という立地の強さは、築年数の経過による目減りをある程度相殺する材料になり得ます。所有期間が長い方は「築年数=価値の目安」と単純に考えず、次にご紹介する管理状態の項目もあわせて確認しておくと安心です。
管理状態・修繕積立金が査定に与える影響
査定で見落とされがちなのが、修繕積立金の残高や値上げ予定です。ローレルアイ千代田淡路町の修繕積立金はおおむね240円/㎡程度とする民間集計があります。国土交通省のガイドラインは建物規模などによって目安が異なるため、管理組合の長期修繕計画とあわせて確認する必要があります。管理費も面積・住戸によって幅があり、月1万5千円台から2万円台まで差が見られます。
買主が重視するのは「修繕直後かどうか」ではなく、積立金の残高や将来の値上げ・一時金負担の有無、長期修繕計画の内容です。積立金が不足気味のまま大規模修繕を終えていると、外観がきれいでも査定評価が伸びにくいケースがあります。売却を考え始めた段階で、管理組合の総会資料や長期修繕計画書に目を通しておきましょう。直近の値上げ予定や一時金徴収の議論がないかを確認しておくと、査定時の説明もスムーズになります。
市況変動により想定より価格が下がるリスク
不動産価格指数(マンション・区分所有)は2010年を100として令和7年9月分で222.2、同12月分では225.1となっており、全国的には上昇基調が続いています。ただし、これは全国平均の指数であり、個別の物件やエリアの値動きと必ずしも一致するとは限りません。神田淡路町周辺の坪単価も過去数年で上昇してきた実績はありますが、金利動向や需給バランス次第で流れが変わる可能性は常にあります。
各種サイトに掲載されている価格推移も、あくまで過去の売り出し情報に基づく参考値です。実際の成約価格を保証するものではないと各社が注記しています。査定を依頼する時点の相場が、契約成立までの数か月間で変わることも珍しくありません。想定より価格が下がる可能性を織り込み、売り出し価格に多少の余裕を持たせておくと、市況が変わった場合でも交渉の選択肢を残しやすくなります。
ローレルアイ千代田淡路町を売却する際の進め方
査定前の情報整理と複数社比較こそが、適正価格での売却を実現する近道です。

査定を依頼する前に準備しておきたい情報
査定の精度は、伝える情報の細かさによって変わってきます。手元に用意したいのは、購入時の売買契約書と重要事項説明書です。所在階・専有面積・向き・間取りといった基本情報に加え、管理費と修繕積立金の金額も査定担当者に伝えておくと、実態に近い価格を算出してもらいやすくなります。
ローレルアイ千代田淡路町は総戸数88戸で、階数や向きによって坪単価に差が出やすい物件です。南東向きの高層階は坪単価が高めに出る一方、北向きや低層階は評価が控えめになる傾向があります。自分の部屋がどの位置にあるかを整理しておくだけでも、査定担当者との話はスムーズに進みます。
住宅ローンが残っている場合は、残債額を金融機関に確認しておくことも欠かせません。売却額から残債を差し引いていくら手元に残るかは、次の一手を決めるうえで大きな判断材料になります。管理組合が保管している長期修繕計画書や過去の修繕履歴も、可能であれば取り寄せておくとよいでしょう。買主側の不安を減らす材料として役立ちます。
複数社比較で適正価格を把握する方法
査定額は依頼する不動産会社によって開きが出ることが珍しくありません。1社だけの提示額を鵜呑みにせず、複数社に依頼して比較する姿勢が適正価格をつかむ近道になります。査定額の根拠が「周辺の売り出し事例」なのか「過去の成約に近い事例」なのかを尋ねてみてください。その会社が相場をどこまで正確に見ているかが分かります。
査定額の高さだけで会社を選ぶのは避けたい判断です。相場より高い査定を出して媒介契約を取り、結局は値下げを重ねて長期化するケースも見られます。査定額の理由をきちんと説明できるか、売却スケジュールの見通しを具体的に示せるか。この二点を基準に選ぶと、後悔しにくくなるはずです。
自分でも相場感を持っておくと、査定額を冷静に判断できます。国土交通省の不動産情報ライブラリでは、千代田区における中古マンションの実際の取引価格帯を確認できます。同区の直近の取引価格は中央値でおよそ4,000万円という集計もあり、専有面積や築年数によって幅が生じるとされます。この幅を頭に入れたうえで各社の査定額を照らし合わせると、極端に高い、あるいは低い数字にも気づきやすくなります。
売却スケジュールの目安
売却は「査定依頼」「媒介契約」「売り出し」「内見対応」「契約・引き渡し」という流れで進みます。買主が見つかるまでの期間は市況や価格設定によって差があり、想定より早く決まることもあれば、時間がかかることもあるでしょう。焦って値下げを急ぐのではなく、反響の状況を見ながら価格や条件を調整していく進め方が現実的です。
住み替えを予定している場合は、次の住まいの入居時期との調整も必要になります。売却と購入のタイミングがずれると、仮住まいの費用や二重の住居費が発生しかねません。早めに不動産会社へ希望の時期を伝えておくと調整しやすくなります。引き渡し後は登記手続きや税金の申告といった事務作業も控えていますので、余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。
まとめ
押さえておきたい点を振り返ります。ローレルアイ千代田淡路町は2010年12月築・88戸で、成約データの集計では坪682万円と千代田区全体の目安を上回る水準。クレイシア神田淡路町は2017年築・45戸の投資向けで、1Kから1LDKまで住戸タイプの幅が価格差に直結します。どちらも管理費・修繕積立金の水準と値上げ予定が査定の材料になり、民間サイトの数値は売り出しベースを含むため、実際の売却価格は住戸ごとに確認が必要です。売る時期を決めかねている方、相続や住み替えで手元に残る金額を知りたい方には、まず現状の査定額を把握することをおすすめします。
※掲載内容は執筆時点の情報です。最新情報は各自治体・関係機関の公式ホームページをご確認ください。
出典
- ローレルアイ千代田淡路町 — https://www.daikyo-anabuki.co.jp/building/TO00074548
- ローレルアイ千代田淡路町 — https://t23m-navi.jp/indexes/d/109683
- ローレルアイ千代田淡路町 - 中古・売却・賃貸 — https://www.mansion-review.jp/mansion/42471.html
- ローレルアイ千代田淡路町 — https://www.ieshil.com/buildings/83312/
- ローレルアイ千代田淡路町 - 売却相場 — https://e-estate.jp/mansion/market-price/tokyo/chiyodaku/54817/
- 不動産情報ライブラリ 不動産取引価格情報(国土交通省)|東京都千代田区 — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/#xit001
- 令和7年国勢調査 人口速報集計(総務省統計局)|東京都千代田区 — https://www.e-stat.go.jp/
- 報道発表資料:不動産価格指数(令和7年12月・令和7年第4四半期分)を公表 ~不動産価格指数、住宅は前月比0.5%増加、商業用は前期比0.2%減少~ - 国土交通省 — https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo05_hh_000001_00256.html
- 報道発表資料:不動産価格指数(令和7年9月・令和7年第3四半期分)を公表 ~不動産価格指数、住宅は前月比0.0%、商業用は前期比0.9%増加~ - 国土交通省 — https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo05_hh_000001_00242.html
- クレイシア神田淡路町|全国マンション図鑑|物件概要 — https://www.dh-realestate.co.jp/zukan/1434621
- 千代田区のマンション相場【189棟・棟別】成約価格・坪単価・家賃 — https://aoyama-e.com/mansion/area/tokyo/chiyoda/
- ローレルアイ千代田淡路町の売買相場・家賃相場【成約データ119件】坪単価・間取り別・管理費まで — https://aoyama-e.com/mansion/chiyoda-ffdb5e/
監修・執筆
鳰川 弥
宅地建物取引士
私営業スタイル ~接客時に大切にしていること~
いつでもお客様のご相談にお答えできるよう、横浜元町店の開店時に会社からすぐ近くの場所に引っ越してまいりました。それ程この仕事が好きな訳ですが、その根底には「お客様のお役に立ちたい」という想いがございます。
「お客様の幸せに繋がるご提案をさせていただき、お客様の笑顔に繋げるお手伝いをする。」今後もお客様のお役に立てるよう、より一層の精進を重ねてまいります。
よくあるご質問
ローレルアイ千代田淡路町は今売るといくらくらいになりますか?
民間集計の売り出し・成約データでは、直近3年の成約価格中央値が9,680万円、坪単価682万円とされています(専有44.8㎡が中心、2026年8月時点の集計)。実際の金額は階数・向き・専有面積で大きく変わり、南東向きの高層階50㎡クラスでは1億円を超える売り出し例も確認できます。いずれも民間サイトの集計値で、成約価格を保証するものではないため、最終的には複数社の査定で確認するのが確実です。
クレイシア神田淡路町とローレルアイ千代田淡路町では、どちらが資産価値が高いのですか?
単純な優劣ではなく、住戸タイプと築年の違いで比較するのが実態に合っています。ローレルアイは2010年12月築・88戸で1LDK中心の居住向け、クレイシア神田淡路町は2017年築・45戸で1K〜1LDKの投資向けと位置づけられています。クレイシアは1K・25.16㎡が3,900万〜4,000万円、1LDK・43.28㎡が9,880万円で売り出された履歴があり、面積帯が小さい分、総額は抑えめです。売却時は同じ面積・間取り帯どうしで坪単価を比べるのが判断しやすい方法です。
一般の売主でも周辺の成約価格を調べられますか?レインズは使えますか?
レインズ(不動産流通機構)は国土交通大臣の指定を受けた不動産会社専用のシステムで、一般の方はアクセスできません。一般向けには、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」やREINS Market Informationで周辺の取引価格帯を確認できます。千代田区では2024年第3四半期〜2026年第1四半期の中古マンション等277件の取引価格中央値が約4,000万円と集計されていますが、これは区全体の集計で面積・築年の構成が異なる点に注意してください。
賃貸に回した場合の家賃と利回りはどのくらいですか?
ローレルアイ千代田淡路町の直近3年の成約家賃中央値は24.3万円(専有50.0㎡中心)で、間取り別では1LDKが17.7万円、2LDKが25.3万円という集計があります。表面利回りは同じ間取りどうしの比較で2.34%、㎡単価ベースで2.90%とされ、管理費・修繕積立金・固定資産税・空室期間は含まれていません。実質の手取りはここからさらに下がるため、投資判断では管理費404円/㎡・修繕積立金240円/㎡といったランニングコストを差し引いて考えてください。
売却相場を調べるとき、サイトによって数値が違うのはなぜですか?
集計の対象が「売り出し価格」か「成約価格」か、また集計期間や住戸の構成が各社で異なるためです。売り出し価格は売主の希望額でまだ売れていない金額、成約価格は実際に契約が成立した金額で、性質がまったく違います。総戸数や築年月の表記も情報源によって差があり、クレイシア神田淡路町は築年月が2017年9月と2017年11月で分かれています。数字を一つに絞り込もうとせず、幅として捉えたうえで複数社の査定と公的データで裏取りするのが現実的です。